<おでかけりゅうPON!>戦争「知る」意義強調/コザ小 記者が平和学習講師(2013年6月20日、社会面)
本紙記者による出前講座「おでかけりゅうPON!」が19日、沖縄市立コザ小学校(平田光秀校長、児童数320人)であった。社会部の赤嶺玲子記者が沖縄戦当時、学徒隊として戦場に動員された体験者への取材経験を紹介。「皆さんは戦争が怖い、恐ろしいことだと教えてもらっているが、昔の人は知らずに戦場に行ってしまった。皆さんは知っているからこそ『兵隊にはなりたくない』『戦争はいやだ』と拒否できる」と述べ、戦争の実態を「知る」ことが大事だと強調した。
講座は「慰霊の日」を前に全児童が参加する「平和を考える集会」で行われた。
赤嶺記者は学生時代に沖縄戦について学び、平和ガイドをした経験も紹介した。戦後68年がたち、体験者の高齢化が進み、「皆さんは体験者の話を聞ける最後の人たちになるかもしれない。大人になり、自分の子どもにも沖縄戦のことを伝えてほしい」と願いを込めた。
6年の大湾海李君(11)は「体験者の話を次の世代に伝えていくのは難しいと思うが、沖縄戦のことを多くの人に伝えたい」と話した。
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