NIEニュース
NIE実践例 たっぷり紹介/「新聞活用最前線」(2013年10月18日、教育面)
教育現場で新聞を活用するNIE(Newspaper In Education、教育に新聞を)の多彩な事例を紹介した本「新聞活用最前線」(清水書院、B5判、112ページ、1575円)=写真=が発行された。
著者は毎日新聞記者で、日本新聞協会NIE専門部会の部会長を務める城島徹氏。小中高校や大学、地域、家庭などで取り組むNIE活動を取材した実践例を素材に、意義や効果、教師の手応え、児童生徒の反応を加えて検証している。
(詳細は、18日付 琉球新報をご覧ください)
<おでかけりゅうPON!>取材の心構え学ぶ/港川小児童 平和学習で実践へ(2013年5月31日、社会面)
記者による出前講座「おでかけりゅうPON!」が30日、浦添市立港川小学校(崎濱秀一校長、児童数901人)で開かれ、6年生162人が取材の心構えや紙面の仕組みなどを学んだ。
NIE推進室の座波幸代記者が取材の心構え、メモの取り方を伝えた。「姿勢を正しくして、相手の話をしっかり聞いてほしい」「メモはきれいに書かなくてもいい。大事な部分が後で分かるように線を引く、丸を付けるなどしてほしい」と話した。
児童らは平和学習で戦争体験者から聞き取りを行う予定だ。儀間匠君(12)は「取材する時の心構え、記事の書き方など、いろいろなことを学んだ。これから取り組む平和学習で役立てたい」と話した。
<NIE・教育に新聞を>同じ話でも違うね/名護小 新聞2紙読み比べ(2013年5月31日、教育面)
【名護】新聞を読み比べることで、読む力を育てようと、名護小学校5年生を対象にした研究授業が27日、同校であった。同じ出来事を取材した琉球新報「りゅうPON!」と沖縄タイムス「ワラビー」を使い、両方の記事の違いから記者が伝えたい部分を読み取った。児童らは新聞記事の書き方などを学んだ後、自らテーマを決めて取材し、6月半ばに独自の「名護小新聞」を発行する。
研究授業は国頭地区指導主事等研修会の一環で行われ、名護小授業改善アドバイザーの徳山章子教諭が担当した。浦添市の港川学童クラブが4月に、小学校最後の思い出として飲酒運転をなくそうと訴えながらリヤカーを引いて、南部を歩いた記事を使った。
「小学校最後の思い出」「中学からの新生活」を中心とした「りゅうPON!」と、「飲酒運転一掃」の活動を主に書いた「ワラビー」を比べた。
授業を受けた安慶田蘭菜さんは「人によって見方や考え方が違うことが分かった」と語った。徳山教諭は「次は読み手を意識しながら取材し、記事をつくりたい」と話した。