N I E(エヌ・アイ・イー)はNewspaper in Education の略で、「教育に新聞を」の意味です。

NIEニュース

<NIE・教育に新聞を>NIE実践フォーラム うるま市立中原小学校/教材に新聞 生きる力育む(2012年11月7日付)

家庭や学校での教育に新聞活用(NIE)を進めていこうと、第6回県NIE実践フォーラム(県NIE推進協議会主催)が3日、うるま市立中原小学校(安里禮子校長)で開かれた。日本新聞協会のNIE実践指定校である同校が実施した全24学級での公開授業は、国語や生活、社会などの教科で新聞を活用。記事の要約をまとめたり、お互いの考えを伝え合ったりすることで、児童の読解力や思考力、判断力などが養われる可能性を広く発信した。子どもたちの「生きる力」を育む手法として注目されるNIE。各学年の公開授業や、NIEアドバイザー3人が学校、家庭での実践法を助言した分科会(ワークショップ)、全体会の様子を紹介する。

 

全学年の公開授業ほか各分科会の様子も紹介。
詳しくは2012年11月7日付琉球新報16、17面をご覧下さい。

<NIE・教育に新聞を>新聞で学び深める/NIE実践フォーラム/うるま・中原小で公開授業(2012年11月4日)

 教育への新聞活用(NIE)を進めていこうと、県NIE推進協議会(山内彰会長)は3日、うるま市立中原小学校(安里禮子校長)で第6回県NIE実践フォーラムを開催した。同校の全学年学級(24学級)が新聞を使った公開授業を行い、児童らは楽しく学びを深めた。分科会では、学校の授業や家族のコミュニケーションに新聞を活用する方法を紹介した。(7日付に詳報)

<社説>NIE月間/新聞で読解力を鍛えよう(2012年11月1日)

 新聞を読む子は学力が高い。これは子どもたちと接してきた私の実感です。ジャーナリストの池上彰さんが、著書「『新聞』を読む子は大きく伸びる!」の中でそう書いている。県内でも新聞を教材に使った経験を持つ教員の多くが、同様の実感を語っている。

 11月はNIE(Newspaper in Education=教育に新聞を)月間だ。この機会にあらためてNIEの効果を確認し、実践の輪を広げたい。

 同時にこの機会はまた、教育に果たす新聞の役割が問われる時期でもある。責任の重さに粛然とする。子どもたちに役立つメディアたり得ているか、深く自戒し、役割を果たしていきたい。

 池上さんも記しているが、ニュースへの関心と学力の強い相関関係を示すデータは豊富にある。

 文部科学省が全国で実施するアンケートに「新聞やテレビのニュースに関心があるか」という項目がある。2008年の資料をみると「当てはまる」と回答した児童は「当てはまらない」児童に比べ、100点満点で国語は15点以上、算数で10点以上も点数が高い。

 この傾向は世界共通だ。経済協力開発機構の「生徒の学習到達度調査(PISA)2000年」をみると、先進国30カ国平均で、「新聞を週に数回読む」層の総合読解力の平均点は518点で、「全く読まない」層の463点より明らかに高い。

 新聞を読むから学力が高いのか、学力の高い子ほど新聞を読むのか、両方が考えられるが、いずれにせよ因果関係があるのは確実だ。

 新聞を読む子は知識が増えるだけでなく、何かを理解したり疑問を持ったりと、考える機会が多いので頭が鍛えられる。池上さんは前掲書でそう説く。

 小説や詩を読むと行間を読む力が鍛えられるが、説明文で、書かれた文章そのものを正しく読み取る力を養うのも必要だ。池上さんは、説明文の宝庫である新聞でその力が鍛えられるとも説いている。

 その教材にふさわしいか、忸怩(じくじ)たる思いもわく。われわれ新聞人も責任を胸に刻みたい。

 3日午後1時からは、うるま市の中原小学校で県NIE実践フォーラムがあり、全学年全学級による公開授業もある。全国でもまれな実践から得るものは多いはずだ。多彩な実践から子どもたちの学びに役立つものを大いに吸収したい。


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